シフトの連続率を間違えた件
定義のミスでしたm( )m
141Fさんのシフトの連続率の計算方法を見ていました。
「シフト列 : 無無右無右無無無左左 = シフトの連続率10%」
あれ?
シフト側の文字が4回あるうち、シフトを押し下げる必要があるものが3回、連続シフトで処理できるものが1つあるのだから、シフトの連続率は 1/4 = 25% になるのではないのか……?
ちがいました。
「シフトの連続率」とは、ketttが使っていたような
「シフトの後、同じ側のシフトが後続する確率(連続シフト/全シフト)」
という意味ではなく、ここでは
「総打鍵に連続シフトが含まれる割合(連続シフト/総打鍵)」
と定義されているようです。
どうやら真相は、ketttの用語が不適切だったため、違う概念同士が名前の衝突を引き起こしたというだけのようです。もうしわけない。
シフト連続「確」率というのを再定義してみる。
つまり、飛鳥21C-341の「逐次シフトのシフト率」は50.4%、「シフトの連続率」15.6%ということは、
「シフトにおいて、同じ側のシフトがさらに後続する確率」(以下、これをシフト連続確率と改める)は30.9%となり、無事これの近似値が得られました*1。
「シフトの連続率」から「シフト連続確率」への換算は簡単で、「シフト連続確率 = シフトの連続率 / 逐次シフトのシフト率」です。
以下にこれを利用し、親指シフト各配列のシフト率を換算したものを掲示します。
どうして「シフト連続確率」なるものを持ち出さなければならないのか
連続シフト適応指数を算出するためです。
「シフト連続確率」は「逐次シフト率/2」に近似します。自然状態ではその比*2は1に近付きますが、連続シフトに適応する(=シフト率は増やさずに、連続できる部分を増やす)に従って増大します。*3。これを連続シフト適応指数と呼ぶことにします。
配列名 | シフト連続確率 | 逐次シフト率/2 | 連続シフト適応指数 |
小梅 1.3.0 beta | 19.0% | 18.1% | 1.05 |
小梅 1.23 | 17.9% | 18.4% | 0.97 |
Nicola | 19.9% | 21.6% | 0.92 |
Tron 2005-1011 | 15.5% | 13.2% | 1.17 |
飛鳥 21C-341 | 30.9% | 25.2% | 1.23 |
飛鳥 21C-290 | 32.3% | 26.0% | 1.24 |
さら 20060922 | 17.9% | 15.4% | 1.16 |
蜂鳥 X-001 | 27.4% | 23.5% | 1.17 |
翡翠 S005(“継続”シフト) | 28.9%(推定) | 26.5%(推定) | 1.09(推定) |
翡翠 S004(連続シフトを抑制) | 2.9% | 16.7% | 0.17 |
翡翠配列 S005が(推定)となっているのは、正確な逐次シフト率が得られなかったため、53%と仮定して計算したためです。