文字・発音・コツ

Lernu!エスペラントオンライン検定でB級が取れたので、どうやってそこまで辿り着いたかのコツを記録しとこうと思います。文字と発音のコツ。

エスペラントは各国語の単語を、子音の面でできる限り再現しようとする傾向にあるので、子音の数が多くて苦労するようです。しかし実は6対の文字に着目すれば十分です。

日本人が引っ掛りやすい点は、実はこれだけ抑えれば大丈夫:

  • 文字の上に符号 (字上符・supersignoj・スペㇽスィ́ㇰ゙ノィという) が載っている文字6つ 「ĉĝĥĵŝŭ」
  • この6つに対応する、字上符がない文字6つ「cghjsu」
  • アクセントは後ろから2番目の音節にある。
  • あとはローマ字読みするだけなので、なんとなく読める。
「u」と「ŭ」

「u」は「ウ」。

「ŭ」も「ウ」です。

一緒じゃないかと。
しかし「ŭ」には気を付けなきゃならないことが2点あって、そこが特徴的です。

  1. 前の母音にくっついて短かく発音される。(「ŭ」の前に母音がない単語もごく少数存在する。/w/と発音すればよい。)
  2. 母音に数えないので、独立した音節を構成しない。

全てのエスペラントの単語は「後ろから2個目の音節にアクセントがある」が、

アクセント位置を数えるとき、「ŭ」を母音に数えてはいけない。

「antaŭ・ア́ンタウ。(アンターウではない。)」

朗々とした音の「字上符なし」群。

c ツ

g グ

h ホ

j ユ 子音 (「y」は無く、代わりに「j」がある。「j」を /j/ で発音するのはヨーロッパでは珍しくない。)

s ス

潰れたような音がする 「^」群。

ĉ チ

ĝ ジ

ĥ ッホ (ゴ「ッホ」的な。エスペラントでは非常にまれな音であるので、発音練習する必要があるか怪しい。区別が必要なときにはいちいち「被ってるH・ĉaperita H・チャペリータ ホ」と言って理解してもらう方が早いかもしれない。)

ĵ ジ (「ĝ」とフリガナが一緒じゃないかって? 後述。)

ŝ シ

「ĝ」と「ĵ」

日本語では区別が失なわれた音である。発音しまちがえて困るのは「年齢・aĝo・アージ̈ョ」と「物・aĵo・アージョ」くらいだが、自分の年齢を言うときに発音できていないのは悔しいのでこれは練習しておきたい。

「ĝ」: 舌が上顎に付く

「ĵ」: 舌が口内で浮く

これだけの違い。「ĝ」を続けて長く発音すると「ĝĵĵĵ」となるのでご確認を。