鳳の感想と漢字表記

鳳の感想

メモを取るためだけのノートPCが自宅においてあります。
IME(FEP?)に鳳を入れて、「超多段シフト方式」を使っています。
使う漢字というものは大体決まっているもので、漢字の位置は意外と覚えられるものです。


ただしローマ字入力を使っているので、やたらと打鍵数が増えるのが気に入りません。
しかもB5ノートの変形配列なので、JISカナは向いていません。
ローマ字テーブルの編集で月配列を実装できないかと弄りましたが、無理なようです。

漢字表記

鳳のような漢字テーブル方式というのは、思い違いによっては思わぬ「誤変換」をしますね。
揚げ足を取るわけではないのですが、日本語入力システム風・花配列のページにも、確か「行」という字で誤変換がありました。


さっき漢直の方のブログで、「差異」を「差位」とした表記を見ました。でも果たしてこれは誤植なのでしょうか?
「差位」は広辞苑に載っていない単語です。学研のSuper日本語大辞典にも載っていません。
ATOKでも「さい」から「差位」に変換できないものの、一太郎の日本語校正辞書には載っているようです。(Wordの校正はデタラメな日本語でも通してしまうので、確認できませんでした。)
Googleで検索すると、827件ヒットします。「差くらい」がヒットしたものが多数混じっていますが、「サイ」の読みを持っていると思われる使用例はには次のようなものがありました。

  • 実験値との系統的な差位
  • 印象評定により直感的な差位を生じない遅延幅
  • 圧力・差位・液位伝送器
  • 三者委員設置率の公民差位.
  • テーブルの最高位・最低位の差位が大きく、
  • 差位が最小になるには→差位の総和の. 式を微分して 0 になれば良い。
  • 20分間隔潮位差は潮位の差位です。
  • 自然的な条件の差位(例えば食糧をはじめ工業などの原材料,資源などの需給の差)
  • STN液晶ディスプレイ用ねじれ相差位フィルム.

これが正統な表記かは分かりませんが、どうやら数値的な差、高さの差、程度の差、位相差など「量の差」を表現するときに使われるようです。術語かもしれません。
問題のブログでも、「脳が処理している情報の感覚量」についての文脈で使われていたので、実は術語としては不自然でもないのかもしれません。


漢字表記って奥が深いですね。