明日からは自分の元々の門地である、速記系にいってみます。


昔は私もSKY速記系でバリバリ打っていました。しかし調子に乗って、万字/日単位で``評価打鍵"をしていたのが悪かった。遂に右人さし指に、使いすぎによる不穏な感覚を覚えるに至り、「コレは何らかの転換を図らなければならない」と思い立って以来、配列難民となりました。
月配列など試しましたが、(速記と比べれば)あまり快適でもなかったので、それよりすこしはマシだった新JISに退行して、現在に至ります。


思えばカナ配列を使うようになってから、随分ネット無口になりました。
チャットの量も減った。
昔はボットかと疑われたほど、よく喋っていたものだったのに。
結局SKYよりよさそうなカナ配列は見つからず仕舞いです。


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カナ系配列世界では、速記系含む行段系に対するさまざまな意見を聞くことが出来、いい勉強になりました。
「略号を思い出す負担で、肝心な書きたいことを忘れてしまっては大変だろう」とか、
「打鍵数が多いから大変だろう」という意見はよく耳にしましたが、速記系について言えば、あまり的を射ていないと思います。


略号は、思い出せないなら使わなければいいのです(!)。適切な略号は、ちょっと練習してやると手が勝手に覚えるものです。
手が勝手に動かない略号というのは、何らかの理由で必要がないか、不適切なものです。例えば代替手段の方が運指が楽だとか、あまり出現しないだとか、規則性に乏しいとか。もちろん文章をあまり書かない人には略号は覚えられませんが、そういう人にはそもそも、ローマ字で十分とまでは申しませんが、少なくとも速記系は必要ないとしか申し上げられません。それくらい、規則性の略号を覚えるというのは造作もないことです。


脳に負担が掛かりそうだという意見もあまり妥当しないようにおもいます。もちろん覚えるまではあやふやですが、たとえば飛鳥の低頻度かなと同じく、「使う文字なら覚えられるが、使わないならあやふやなまま」という性格を持ちます。速記系の場合は略号があやふやでも絶句してしまうことはなくて、代替手段がいくらでもあるので程度に合わせて柔軟に拡/縮できるし、そうすべきです。
また、特定の言い回しが特定の単一カナよりも多く頻出するということが実際にあるわけですから、カナにこだわるより、言い回しごとにストロークを与えるというほうが素直で覚えやすいし、親指シフト等と同様に発音の単位も崩れにくく、「ヨコハマ」問題も起きないし、ずっと楽だと感じます。


・・・ただしすべて、「こういう方法に承伏できるという人にとっては」という条件付きですが。
敷居が高そうに見られるので、飛鳥のように日本語入力の標準を目指す、という目標を掲げられるようなものにはなりえません。

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カナ系の世界のこともいろいろ見聞きして、
カナ系の優越とか、逆にカナ系には困難なものというのが分かるようになってきました。
いろいろと考えた結果、私個人が幸せになるために必要なのは、行段/速記系の柔軟性だったんじゃないかなと思い直し始めています。


ええと、光配列とか。

いろいろと怖いので、まずは右人さし指について検討してから、意志を決めようかと思っています。