skk研究
腹が痛くて眠れないので、skkの勉強をすることにします。とほほ……。
「かな書き」と辞書管理
「まがりなり」という言葉がありますね……これ、漢字では「曲がり形」と書くらしいのですが……「形」を「なり」と読むことがあると知っていれば、ほぼ確実に読めはするものの、「曲がり形」と書きたいという需要は少ない。
そこでIMEの設計者が何をしなきゃならないかというと、「まがりなり」というひらがなの辞書エントリーを作って、「曲がり形」よりも優先順位を上にしてやるという手間を掛けなきゃならんのです。もしくは、ユーザーが間違って「曲がり形」を選択しないように、辞書から削除しておかなければならない(実際に、MS-IME2007には採録されていません)。
こういう辞書管理の手間をなくしたものが、SKKだと言えるでしょう。
だからといって、操作が増えてしまったら困るのですが……
操作手順がどのくらい増えるのか検証してみましょう。
『心臓には、鼓動の周期を司る神経組織がある。
まがりなりにも神経組織である以上、記憶をしていないとは言い切れない。』
というナンセンスな文を用います。
EはEnter, SはShiftを意味します。
まずは標準的なIMEではどうか。
適当な方法で入力してみます。
sinzouniha, kodounosyuukiwo tukasadaru sinkeisosikigaaru. EE magarinarinimoEsinkeisosikidearuijou, kiokuwositeinaitohaiikirenai. E
そしてSKK
Ssinzou niha,Skodou noSsyuukiwoStukasadoSruSsinkeisosiki gaaru.E magarinarinimoSsinkeisosiki dearuSijou, SkiokuwositeinaitohaSiikiSrenai.
やはりSKKになると、操作手順がちょっと増えますね。
SKK+AZIK
Sskzp niha,Skodp noSxhkiwoStukasadoSruSskkwsosiki gaaru.E magarinarinimoSskkwsosiki dearuSijp, SkiokuwositeinqtohaSiikiSrenq.
AZIKを使えばほとんど吸収できる程度の違いのようです。
今日のところの結論
SKKの利点は、「送り仮名指定により、狙った候補が出やすい」ことと、「辞書管理が容易(とりあえず何でも突っ込んでおけばよい)」ことでしょうかね。操作手順は「短くはない」です。