長くなるのでこちらでレス。

http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20080807/1218071845#c1218629516
から。
Rayさんへ


私なんかは、今もノートに外付けのキーボードとマウスをつけてこれを
打ってるんだけど、ノートのキーボードが壊れてなくてもそうするね。

おお。ちょうど私もです。
PCは「Eee PC」。
キーボードは、頂き物のHappy Hacking Keyboard Lite 2(JIS)です。
HHKは取り回しが利くので気に入っています(ただちょっとキーが硬い……)。机の上にいっぱい資料を広げなきゃいけない事務もあるので、事務所に持ち込んで事務所据え置きのノートPCに繋ぎ、膝の上でタイプすることもあります(不安定ですが、資料を越えて机の向こうのノートPCに手を伸ばすよりはマシです……)。周囲からは奇異の目で見られますが、1.5倍強の事務効率が得られるうえ、このほうが疲れません。

配列差は当然に存在すると思う

ノートPCにキーボード一つ繋ぐだけで事務効率に差が出る(※私比)ように、キー配列の性能差っていうものも、存在すると思います。たとえば配列が2つあったら、走高跳びでいえば、どちらかがベリーロールで、どちらかが背面跳びにあたるってことは当然ありうることであって、「裏表の違いでしかないんだから、結果は同じだ」なんてことは、偶然を除いて、ないと思うんです。ただどちらが金メダルを叩き出すかを調べるのは、とても難しいことです。評価打鍵をやってみないとわからないことです。


人間には慣れがありますから、評価打鍵にはバイアスが掛かります。すこしずつ配列を改善していくような作業なら、バイアスはそれほど問題になりませんが、配列をガラッと変えると拒絶反応が出ます。特に方式をこえるような変化は評価打鍵どころではありません。

方式と配列

「方式」で括ってものを考える (連続シフトが上か、逐次シフトか……中指前置シフトか、中指同時か……など) のは基本的にダメですね。方式は便宜的な分類であって、配列の性能を決定しているとは限りません。評価すべきは配列全体です。つまり、配列を評価したければ、あらゆる方式を網羅するだけでなく、あらゆる個別配列をも評価打鍵しなければなりません。

いまは選手育成・評価者育成の時期なのでは?

といっても、あらゆる個別配列を時間をかけて評価打鍵するのは無理です。バイアスを乗り越えるので精一杯でしょうから。
現実的なのは、各方式の内部でベストな配列が出るのを待って、ベスト配列同士で評価打鍵する方法でしょう。
私がいろんな方式に首を突っ込んで、ちまちまと改造を加えたりしてみているのは、各方式の成長と、最適な配列の出現を待ち望むからです。またそれぞれの成熟度合いを吟味したいからです。
私は、多くの方式で最適な配列が見出された段階にはまだ至っていない思うんです。よって、方式をこえた配列評価の時期には来ていないとも思っています。
早々と親指連続シフトのベスト配列を完成させつつあるRayさんには、もどかしいことでありましょうが。



……というようなことを、どこかで誰かが既に書いているんだろうなあ、と思いながら。