なんだか満足してしまったので

人に広めようという気も、改良しようという気もおきません。
自分が満足なら、それでいいわけだし。
しかしまさか親指シフト系に満足させられる日が来るとは思いませんでした。


なぜ使いやすいのかは、根本的には謎です。
おそらく「楽な動作」を積み上げていくと、こういう形になるということでしょう。
「素早くできる作業」を積み上げて作った新JISとは対照的です*1
要はニンゲンが自分の要求に合わせてじっくり作ったから、同じニンゲンには合うんだとしか説明できません。


例えばメガネの場合、「耳に掛けて使うのがベスト」と判明するまでに300年を要したといいます。

  1. 手に持つ
  2. 眉と頬の間にレンズを挟む
  3. 頭に巻く
  4. 鼻に載せる
  5. 机に固定する
  6. 頭の後ろからつり下げる

等々の、今思えばとんでもない方法の数々があって、手持ち・挟む・鼻載せの3タイプが長らくスタンダードでした。

……「耳に掛ける」という仕掛けひとつでも、定着に300年掛かるわけです。
それこそ配列なんていうとらえどころのないものは、人間が付きっきりで見なければ、使いやすくはならないでしょう。
また、地位を得るまでには、10年単位を見なければならないでしょうね(開発にはすでに、2000日掛かっているわけですが…)。

*1:早くできるからといって、疲れないとは限らない点に注意。移動をするには走った方が早いが、走る旅人はいない